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19. 時効 中学3年の時の担任、川上孝義先生。音楽の先生だった。情熱家で、短気で、 涙もろくて…僕ら生徒のために本気で戦ってくれる、そんな先生だった。進学 で悩んでいた時「むた、お前は医者になれ。お前ならいい医者になれる。そし て、自分の病気を治せ」なんとも勉強が苦手な僕への、出任せのようなアドバ イス。でも、無理だと悟った?先生。今度は「むた、お前は教師になれ。きっ と、いい教師になれる。勉強の苦手なお前だからこそ、苦手な生徒の気持ちが 分かるんだ」と、妙な激励。はて?喜んでいいのか、どうなのか。 かくして、僕は大学へ進学するだろう特別奨学生として高校へ進学することに なった。教師になれば、返済しなくていいという特典付きの制度だった。ここ で再び、エコヒイキの暴露を。川上先生は驚くべき行動に出た。各教科の先生 方に直談判。なんと平均点を上げてもらうために奔走したのだった!ねっ、も う時効でしょ?古き良き時代です、はい。 かくして限りない先生方の愛をいっぱいに、ゆうじ少年は大学進学に向けて、 そして教師の道を。万全の準備を整えて高校に入学したのでありました。
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