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14. 丹下左膳 登場 先生に後押しされるまま、児童会長に立候補。そこで当時、流行っていた丹下 左膳っていう正義の侍。その決まり文句を引用して、大きな声で第一声「姓は むた、名はゆうじ!」それだけでバカ受け。それまでの記録を大きく破る得票 で、会長就任。なんてかわいい子供たちの世界。調子にのって、僕はまるでア ニメの主人公。いろんなイベントを計画し、やっていったよ。クラスマッチは、 選手に選ばれなかった人たちだけの大会も開いた。みんなが楽しめるようにね。 ヘンテコリンな平等論だったのかもしれない。病気の体験から来たアイデアだ った。 会長だったから放送室にも入り浸り。ある放課後、放送室。こっそり一人で機 械のスイッチを入れて、放送室のモニターだけ聞こえるようにして歌を歌った。 当時、マイクを手にして、自分の声をスピーカーで聞く、なんざぁ、なかなか 出来なかったからね。 グループホーム、いや、グループサウンズのザ・タイガース。トッポが歌って いた歌「♪花咲く~娘たちは~」いい気持ち。ところが、血相を変えて友達が 駆け込んできたではないか。「むっ、むた君、運動場にも聞こえてるよ!」緊 急放送のボタンを押してしまったんだ。『どっ、どうしよう』そこへ女の先生 がやってきた。怒られる~~~。「むたくん、歌うまいねぇ~」ほ~っ。命拾 い。 この頃、一度だけ病気の症状が出たが、大事には至らなかった。 用心のため、遠足はほとんど行かなかったし、修学旅行も断念したけど、運動 会には、参加できるようになってたよ。走れたんだ! それがね。驚いたことに、走ってみると早いんだ。飛びぬけて早かったよ。幅 跳びなんか他のクラスの児童も集めて、その中で模範演技をさせられたくらい。 練習なんてしたことがなかったから、天性なんだろうな。なんか不思議。それ まで運動をやっていないから、その分バネが溜まっていたのかな。(笑)
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