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7. 犯人は僕です 1年生の図工の時間、こんなことがあった。なにせ、給食と同じくらい好きだったのが 図工。だって、遊びだもんね。一心不乱に取り組んでいたよ。さて、赤に牛の絵の入っ た石鹸箱がある。よし、変身できるロボットを作ろう。変身すると、四角い1個の箱に なるっていうロボットの完成。今でいう合体ロボットの先駆け。さっそく教室の道具入 れの棚の上で、クラス全員の作品展示会開催。 その日の掃除の時間。僕は展示されている変身ロボットに話しかけた。すると、ロボッ トが「変身したい!」って言うではないか。よしっ、てんで1個の箱に変身させた。箱 になったロボット。 その数分後。担任の先生がやってきた。そして、僕の変わり果てた?ロボットとご対面。 いきなり「誰!むたくんが一生懸命作ったロボットを壊したのは!」教室が壊れんばか りの愛の叫び。突然のことにタイミングを逃した僕は絶句。息ができない。誰かが名乗 り出るわけもない。『あぁ、先生…それは…実は…早く流れろ、この時間…』もはやハ ムレット。先生、つかつかと僕のところへ。「むたくん、随分ひどいことをされたねぇ」 って頭を優しく撫でて下さる…。あぁ、なんという初めての〈複雑〉〈罪〉の体験。幸 いだったのは?周りの誰も、僕がやったことを申告しなかったこと。心の底から愛して 下さってた先生。だから、怒りも凄かった。 渕上栄子先生、覚えておいでですか。あの時の犯人は僕です。本当にごめんなさい。今 でも深く反省し、深く感動し、深く感謝しています。 ♪ 闇夜の森で フクロウが 居眠りお日様 揺すってる 少しは僕と 遊んでよ 寝ぼけ眼で 顔をあげ お日様にっこり 抱っこする さぁさ一緒に 遊ぼうネ 「おひさまとフクロウ」より
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